鍼灸・吸角による筋膜リセット

鍼がなぜ効くのかというと、異物である鍼が身体に入ることにより防御システムが働き、最も良い状態になろうとすることを利用しています。当院では東洋医学的「ツボ」と筋膜がクロスするポイント、あるいは癒着をおこしやすいポイントをねらい、形状記憶された筋筋膜をニュートラルに戻すことを第一の目的としています。

ニュートラル(自然)な状態に戻ることにより、筋骨格、内臓の位置関係が正常化し本来の機能を発揮することができるようになります。

また、当院で使用する、炭化棒灸は、現代の仕事や生活では身体の中の水分の滞りがたいへん起こりやすく、肩こり、むくみ、頭痛をはじめ、がんなどの大きな病気に至るまで、血行不良や体内水分の滞りが関わらないものはありません。炭化棒灸は「温める」という作用だけでなく「皮膚から水分を蒸発させる」という大きな役割を果たします。滞りのある部位や、水に関わるツボに使用することで体内水分や血液を活性化し潤いと循環を回復させます。

また吸角は、3つの効果を期待しています。1つ目は、皮膚と筋肉の間の組織の癒着をはがし、動きを改善します。2つ目は当院ではポンプではなく火により陰圧を作りますので、吸い上げる圧の上に熱と乾燥が加わり、温めながら余分な水分を抜く、という効果があります。3つ目は毛細血管をわずかに傷つけることによりその部位が回復するときにそこと関係する部位も同時に回復することを利用します。例えば背中の胃のツボを刺激すると胃が良くなるようなシステムです。

以上の鍼、灸、吸い玉のセットで筋骨格から循環、内蔵まで影響を与える施術を行うことができるのです。