癒着をはがす
人の身体は「膜」だらけです。
一つ一つの筋繊維が膜におおわれ、そのまとまりが膜におおわれ、そのまとまりをさらにまとめたものが、筋肉です。
骨や、内臓、組織の間など、膜がない所はありません。
そのすべてを、皮膚という膜でおおっているのが人の身体です。
この膜、身体の違和感や、かたさ、何となくイメージ通りに動きにくい、ということに関わっています。
たとえば、筋肉が柔らかく、関節の動く範囲もほぼ正常。
それなのになぜか柔軟性がいまひとつあがらない、思ったような動きができない、という方がいるとします。
それは、「膜」と「膜」がスムーズにすべらない、癒着した状態かもしれません。
肌にピッタリくっつくような下着と、タイツを重ねて着て、その上から、さらに全身タイツを着ているところを想像してみてください。
さて、そのタイツや下着、中でねじれたり、部分的にのり付けされたりしたら、かなりの不快感があると思いませんか?
この不快な状態、じつはほとんどの方がもっています。
常にその状態のため気づかないか、関節の痛みや筋肉の痛み、コリとして感じているかもしれません。
そのような状態で日常動作をこなしていけば、くっついたりねじれた状態から筋肉や関節を使うことになります。
癖があるから膜がくっついてくる、あるいは膜がくっついた状態から動く事が習慣化して癖になる。
いずれにしても、癖・癒着・コリや痛み、は切っても切れない関係です。
ニュートラルベースでは、この癒着に注目し、指圧、マッサージ、ストレッチ、運動療法、ときには鍼を使い、できるだけ癒着のない状態をつくってからさらに姿勢、動きの修正や指導を行います。